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静岡こども病院

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静岡県立こども病院 脳神経外科 研修要項

近年、少子・高齢化が叫ばれる中、胎児診断・低体重児出産保育・不妊治療などをも含めて小児医療のニーズは高まり、その重要性がますますクローズ アップされてきています。政府は本腰を入れて小児科・産科そして各科小児医療領域をサポートしようとしており、今後脳外科専門医にとって、小児領域におけ る治療経験・研修知識は、将来の自分の診療に幅を持たせる大きな財産になると考えられます。当科では、年間200件を越える手術を行い、水頭症・小児脳腫瘍・神経管閉鎖不全症・頭蓋縫合早期癒合症・頭部外傷など小児特有疾患の症例数は、いずれも全国有数の実績をあげています。新生児から学童児までの豊富な症例の中、各科の小児領域エキスパートとディスカッションしながら、治療戦略をたて、手術法を学び、周術期管理を体験する良い環境が整っています。

当科での研修の学習事項や到達目標などにつき、以下に概説します。

研修指導医

研修責任者: 田代 弦(厚労省臨床研修指導医、日本脳神経外科認定医)
指導医: 石崎 竜司(日本脳神経外科認定医)

学会活動

主要学会: 日本脳神経外科総会、小児神経外科学会、神経内視鏡学会、こども病院神経医会、小児科学会地方会、など

学習事項

  • 小児の診察
    • 出生時(週数、低体重の有無、Apgar score等)
    • 脊髄神経根障害の診断
    • 発育・発達の評価 (身長・体重・頭囲などの身体発育と、頚定・寝返り・歩行などの運動発達)
    • 神経学的所見 (大泉門の緊満、頭蓋形状、喃語・二語文・人見知りなどの精神発達、運動機能)
  • 小児に対する検査時鎮静
    • CT・MRI・SPECT・脳血管撮影など、検査時の内服・坐薬・点滴による確実な鎮静
  • 小児の術前・術後管理
    • 体重に応じた投与量設定(輸液量、抗生剤、抗けいれん剤、鎮静剤)
  • 小児に対する脳血管撮影
    • 穿刺、使用可能造影剤量の把握、カテーテル操作
  • 小児特有疾患に対する画像診断と手術適応、治療戦略
  • 小児頭部外傷
    • PICU医師とともに小児外傷例に対する治療戦略をたてる
    • 開頭治療法 ( 内減圧、外減圧術、頭蓋内血腫除去術、陥没骨整復術 )
  • 出生前診断
    • 水頭症の原因分析・診断から内視鏡治療の適応や方法を検討する
    • 脳室底・隔壁・クモ膜嚢胞壁などの開窓手技、髄液循環の再構成
  • 神経管閉鎖不全症に対する治療戦略
    • 発生異常における病態の理解・分類、神経学的評価、手術法の選択
    • 泌尿器科・整形外科・神経内科・発達心理との連携による集学的治療
  • 頭蓋縫合早期癒合症に対する治療戦略
    • 頭蓋形状による病態の理解・分類、発達などの評価
    • 頭蓋の拡張法、眼窩・前頭骨の前進法

到達目標

  • 小児症例に対して診察・検査・全身管理が可能となる。
  • 小児疾患に対して診断ができて、治療戦略がたてられる。
  • 脳槽造影・脳血管撮影などの検査手技を習得する。
  • 手術の適切なアシストが行えるようになる。

主な対象疾患

  • 胎児中枢神経系奇形・異常
    • 胎児水頭症、脳腫瘍、キアリII型奇形、二分頭蓋、脳形成不全症など
  • 類水頭症・髄液腔異常
    • 種々の水頭症、クモ膜嚢胞、脊髄空洞症、硬膜下水腫、低髄圧症候群など
  • 神経管閉鎖不全症
    • 脊髄披裂、脊髄脂肪腫、髄膜瘤、皮膚洞、係留症候群、二分頭蓋など
  • 頭蓋縫合早期癒合症
    • 頭蓋変形、狭頭症、クルゾン症候群、アペール症候群など
  • 脳腫瘍・脊髄腫瘍
    • 髄芽腫、上衣腫、星状神経膠腫、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫など
  • 脳血管障害
    • もやもや病、脳動静脈奇形、海綿状血管腫、ガレン大静脈瘤など
  • 頭部外傷
    • 急性硬膜外血腫、脳挫傷、ビ慢性軸索損傷、陥没骨折など
  • その他
    • 骨軟骨形成不全症、キアリI型奇形、神経線維腫症など

平成20年度入院・手術症例数

  入院患者数 手術件数
中枢神経系腫瘍 52 42
脳血管障害 19 12
類水頭症疾患 44 66
Chiari II 型奇形 2  
神経管閉鎖不全症 35 19
頭蓋縫合早期癒合症 24 19
外傷性疾患 12 12
中枢神経系感染症 1 1
その他 9 30
合計 198 201

(他科のまま手術・退院 +24)(うち、内視鏡下手術 19)