京都大学医学部附属病院 脳神経外科

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ご挨拶

 京都大学脳神経外科教室および同門会を代表し、ご挨拶を申し上げます。京都大学脳神経外科教室は、1941年に荒木千里教授が本学第一外科学講座の教授に就任し、診療・研究のテーマを脳神経外科学に定められたことにより開講となりました。1964年に荒木千里教授と半田肇助教授(当時の本学第一外科学教室)により京都大学脳神経外科学講座が講座・診療科として開設され、その後半田肇教授(1965年~1986年)・菊池晴彦教授(1986年~1997年)・橋本信夫教授(1997年~2008年)・宮本享教授(2009年~2022年)の教室主宰を経て、私が第6代目の教授として2023年に就任しました。

 京都大学脳神経外科の特徴は、京都大学に受け継がれているリベラルな校風、豊富な人材、学閥にとらわれることない人材育成にあります。古くから個人の多様性を重んじる教室であるからこそ、多くの医師が学びを求めて集まってきました。現在では、450名を超える同門会の医師が各地域の脳神経外科を中心とした医療を担っています。そこで、京都大学脳神経外科同門会では、提供する医療レベルの維持と向上を目的に教育と研究を行っています。そうした取り組みもあり、高い水準の診療・教育・研究を提供することが可能となっています。

 脳神経外科には、脳血管障害、脳腫瘍、脳機能疾患、脊椎・脊髄疾患、小児疾患、外傷などの様々な専門領域があります。京都大学脳神経外科同門会の医師が各専門領域や各研究領域をリードする立場で活動しています。各領域から世界をリードする治療成績や研究成果を世界に発信しています。海外施設との連携も行い、国際的な貢献を行っています。

 2041年には京都大学脳神経外科教室は開講100周年を迎えます。京都大学脳神経外科教室および同門会では、先達が育んでくれた豊富な人材とその絆という大きな財産をさらに大きく発展させることを目指しています。国内外での脳神経外科の診療・教育・研究の発展に尽くし、脳神経疾患に苦しむ患者さんのために貢献してまいります。

京都大学医学部附属病院脳神経外科 教授
荒川 芳輝