京都大学医学部附属病院 脳神経外科

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藤枝脊髄センター

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藤枝平成記念病院 脊髄脊椎疾患治療センター研修要項

近年、脳神経外科領域の手術が様変わりする中、脊髄脊椎疾患分野は着実に手術件数も増加しており、今後脳外科手術の主軸になる領域と期待されています。当センターでは年間約450件程度の脊髄脊椎手術および診断・治療に不可欠な脊髄造影、神経根ブロック等を行っており、日本脊髄外科学会認定訓練施設 にも認定されています。その他、抄読会、術前術後症例検討、術後ビデオ検討、mini lectureなど集中的に脊髄脊椎疾患の勉強に取り組む環境が備わっています。当センターでの研修の必修事項・到達目標につき概説します。

研修指導医

研修責任者: 花北 順哉(日本脊髄外科学会理事長、指導医)
指導医: 高橋 敏行(日本脊髄外科学会指導医)
指導医: 南 学(日本脊髄外科学会認定医)
指導医: 倉石 慶太(日本脊髄外科学会認定医)

 

学会活動

主要学会: 日本脳神経外科総会、日本脊髄外科学会、日本脊髄障害医学会、日本脊椎脊髄病学会など

 

学習事項

  • 脊髄・脊椎の解剖
    • 脊髄障害の横位診断と高位診断
    • 脊髄神経根障害の診断
    • 脊髄の血管構造と血流支配
  • 脊髄疾患の症候学
    • 脊椎骨・靱帯・椎間板の解剖と機能
    • 脊髄・神経根の解剖と機能
    • 特殊な神経症状
      • 大孔症候群、円錐部症候群など
    • 各疾患の特徴的症候
  • 脊髄疾患の臨床評価スケール
  • 脊髄疾患の画像診断
    • X-p,CT,MRI,脊髄造影、神経根造影、椎間板造影、血管撮影など
      各疾患の診断に必要な検査とその特徴的所見
  • 脊髄脊椎疾患の治療戦略
    • 疾患の自然経過
    • 各種保存療法とその治療成績
    • 外科治療適応
    • 外科治療
      • 各種アプローチ、手術方法、治療成績
    • 手術合併症とその対策

 

到達目標

  • 脊髄脊椎疾患の学習
    • 脊髄・脊椎の解剖を熟知する
    • 診断に必要な病歴の聴取と画像診断の読影が可能となる
    • 代表的な脊髄脊椎疾患を学び、その概念、臨床的特徴、診断に必要な検査を理解する
    • 脊髄・脊椎疾患に関連する全身的疾病(リウマチ、骨粗しょう症、神経線維腫症など)、鑑別に必要な他の疾患(末梢神経、神経内科疾患)を把握する
    • 各疾患の自然経過と治療戦略を理解する
    • 手術にて留意すべき合併症とその対策を学ぶ
  • 検査・手術手技の習得
    • 脊髄造影、神経根造影、椎間板造影などの検査と各種ブロック手技を習得する
    • 基本的な脊椎アプローチを理解し、その手技を習得する
    • すべての脊髄・脊椎手術の適切なアシストを行えるようになる
    • 基本的脊髄・脊椎手術の執刀を目指す

 

当施設における主な対象疾患

  • 脊椎変性疾患
    • 椎間板ヘルニア、脊椎症、後天性脊柱管狭窄、すべり症など
    • 椎間板症、椎間関節症など
  • 脊椎靭帯骨化・石灰化症
    • 後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、黄色靭帯石灰化症など
  • 広範囲脊柱硬化病変
    • 強直性脊椎炎、強直性骨増殖症など
  • 腰椎分離症
  • 骨粗しょう症性圧迫骨折
  • 脊髄腫瘍
    • 硬膜外腫瘍(脊椎腫瘍含む)、硬膜内髄内腫瘍、髄内腫瘍
  • 頭蓋頚椎移行部疾患
    • 環軸亜脱臼、キアリー奇形など
  • 脊髄血管障害
  • その他
    • 感染性疾患、癒着くも膜炎、脊髄空洞症など

 

定期予定表

週間スケジュールは別紙参照してください。症例検討等の予定は下記の通りです

入院症例検討 週5回
術前症例検討 週3回
脊髄造影読影会 週1回
術後ビデオカンファレンス 週1回
抄読会 週1回
Mini lecture 適宜