京都大学医学部附属病院 脳神経外科

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小林環 平成19年度卒業

大津市民病院 部長 寳子丸 稔 先生とのツーショット 

小林環

今年で医師5年目となり、現在は大津市民病院で勉強させて戴いております。
僕は元々神経系の疾患に興味があり、また外科の分野に興味がありましたので、脳神経外科という科を選択しました。最近、ようやくごく簡単な手術を1人で行えるようになってきましたが、自分の技術で患者さんに貢献できる事は自分にとってすごく嬉しいものだと率直に思います。時々とても忙しくて病院に泊まったり休日もなかったりしますが、それもまたこの科のやりがいの一つだと思っています。
 さて京大病院脳神経外科の後期修練医のローテーションプログラムについて少し説明させて戴きます。どの科もそうだと思いますが、脳神経外科もやはりそれぞれの疾患についての専門性が非常に高く、一つの病院では到底脳神経外科全体の疾患をカバーはできません。大学病院ですらやはり小児や脊髄の疾患は極めて稀なので、そういった専門性の高い分野を色々な病院に勤務して研修させて戴く事で勉強させてもらうというプログラムになります。
 このプログラムは色々なメリットがあると思います。やはり他の病院に異動するということが簡単にはいきませんので、疾患毎の専門性の高い病院に行かせてもらえるという事自体がすごく有難い経験だと思います。また、違う病院で色々な先生と知り合う機会を得て、公私共に勉強になることが少なからずあります。
 先程も書きましたが、今は大津市民病院という病院で研修させて戴いています。こちらの病院は脊髄外科の症例が非常に多く、勤務されておられる先生方もその分野のエキスパートの先生方ばかりです。先生方は皆優しく、丁寧に指導していただけますし、殆ど知らなかった事ばかりなので、大変勉強になる毎日です。一例を申せば、ごく当たりまえの頸部単純写真ですらこちらの病院に来る以前は自信をもって読影できませんでしたが、今では何とか読む事が出来ます。疾患の診断や手術適応など、やはり教科書だけではわからない事が少しずつですが、身に付いていると思う毎日です。
 私が京大脳神経外科に入局した頃は教授が不在の時期で、自分の研修がどういったものになるのか少し不安でしたが、宮本享先生が教授に就任され、現在のプログラムが始まりました。こちらの病院へも、もし京大ローテーションプログラムに参加していなかったら来れなかったと思うと、後期修練医プログラムに参加させて戴き、とても有難く思いますし本当に幸運だったと思います。
 もし何かご質問に思うことがあれば、私の方に連絡を戴いても結構です。下記のメールアドレスにご連絡戴ければ、分かる範囲でお答えさせて戴きます。

大津市民病院 脳神経外科 
小林 環
ktamaki*kuhp.kyoto-u.ac.jp