脳動脈瘤に対する血管内治療後の遅発性脳内多発病変についての 多施設共同観察研究
脳動脈瘤に対する血管内治療後の遅発性脳内多発病変についての多施設共同観察研究実施に関するお知らせ
現在、当院では下記の臨床研究を行っています。
●研究課題名
脳動脈瘤に対する血管内治療後の遅発性脳内多発病変に関する多施設共同後ろ向き観察研究
●研究の目的と意義について
脳動脈瘤に対してカテーテルを用いた血管内治療は、現在広く普及した治療となっています。まれに、治療後数週間を経過してから脳内に脳梗塞などでは説明できない複数の病変(遅発性脳内多発病変)が出現することがあります(0.3-0.5%)。これらはカテーテル治療器具に使用される親水性ポリマー、検査の際に用いられた造影剤、ニッケルアレルギーなどが原因として推定されていますが疾患の全体像や治療法については明らかでないのが現状です。
本研究では、全国の脳血管内治療の主要施設に対してアンケート調査をし、今後の治療指針に資するデータを提供することを目的としています。
●対象となる患者さん
2009年 1 月 1 日から 2018 年 12 月 31 日の間、当院で脳動脈瘤に関する待機的血管内治療を受けられ、治療後遅発性脳内多発病変が出現した患者さん。
●研究期間:臨床研究審査委員会承認日から 2020 年 3 月 31 日まで。
●使用させていただく診療データ
・年齢、性別、治療側
・病名、重症度
・既往歴(生活習慣病や脳血管障害、自己免疫性疾患など)
・ 並存疾患およびアレルギー歴
・ 治療した動脈瘤のサイズ、部位、治療の状況など
・CT 等の画像
●個人情報の取り扱いと倫理的事項
研究データは、電子メールやインターネットを通じて、又は郵送や FAX 等により研究事務局に送付し解析を行います。患者さんを直接特定できる情報(お名前やカルテ番号など)を削除し匿名化しますので、研究事務局では各医療機関院の個人情報を取り扱うことはありません。
この研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その場合でも上記のとおり匿名化していますので、患者さんのプライバシーは守られます。なお、この研究は、国の定めた指針に従い、当院の臨床研究審査委員会の審査・承認を得て実施しています。
収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後10年間保存されます。なお研究データを統計データとしてまとめたものについてはお問い合わせがあれば開示します。
●研究代表機関(情報管理責任者)
久留米大学医学部脳神経外科講座
代表者名 廣畑 優
住所:福岡県久留米市旭町67
電話:0942-31-7570
●研究事務局(本研究全般の窓口)
久留米大学医学部 脳神経外科講座
住所:福岡県久留米市旭町67
電話:0942-31-7570
●当院における研究責任者および担当者
研究責任者
京都大学医学研究科医学専攻脳病態生理学講座脳神経外科学 講師 石井暁
研究担当者
京都大学医学部附属病院 脳神経外科 助教 大川将和
606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL: 075-751-3459 FAX:075-752-9501