センター紹介
センター長からのご挨拶
2018年12月に「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」(以下「循環器病対策基本法」)が成立しました。そして、この法律に基づいた「循環器病対策推進計画」によって、脳卒中や心臓血管病に対する医療やケアの整備が現在大きく進んでいます。「循環器病対策推進計画」では、脳卒中を発症された患者さんやご家族等への情報提供や相談支援体制の充実が、重要施策として位置づけられています。
この目的のため、京大病院に設置されたのが「脳卒中療養支援センター」です。当センターでは、「脳卒中相談窓口」を設置し、脳卒中で入院中あるいは退院された患者さん、かかりつけの患者さんやご家族等からの相談に対して、医師・看護師・薬剤師・栄養士・リハビリテーション技師・医療ソーシャルワーカー・事務職員など多くの職種が支援を行うと共に、市民公開講座や啓発動画など、脳卒中に関するさまざまな情報提供を行っています。
また、京大病院は京都府における脳卒中患者さんへの情報提供・相談支援の中心となる「脳卒中・心臓病等総合支援センター」に厚労省及び京都府から指定されています。この総合支援センターは、行政と密接に連携しながら、京都府内の脳卒中に係るすべての医療機関・かかりつけ医・各職種の団体がチカラを合わせて、脳卒中患者さんやご家族等への相談支援を充実させるためのハブになることが求められています。京都府においては、京大病院脳卒中療養支援センターが中心となり、脳卒中急性期医療を行う一次脳卒中センター・回復期リハビリテーション病院のすべてから、「脳卒中相談担当の医療ソ―シャルワーカー」が指名され、「京都府脳卒中相談窓口連携会議」として、様々な情報や意見の交換をおこなっています。
また、京都府内の回復期~生活期に関わる脳卒中関連医療機関で働く、医師・看護師・リハビリテーション関係者・薬剤師・管理栄養士・医療ソーシャルワーカー・ケアマネージャーなどの脳卒中療養相談士が話し合う地域多職種連携の会議も年4回開催しています。 これらのとりくみにより、京都府全体として、脳卒中における相談支援の充実を図っています。
2023年10月
京都大学医学部附属病院 脳卒中療養支援センター
センター長 宮本 享
脳卒中に関するお困りごと・お悩みなど、ありませんか?
国の脳卒中・循環器病対策推進計画では、脳卒中に関する情報提供や患者支援を充実させることが重点的施策と位置付けられています。そして、京大病院は京都府におけるこれらの活動の核となる「脳卒中・心臓病等総合支援センター」にも指定されています。令和4年度に新設された京大病院脳卒中療養支援センターでは、脳卒中患者さん・ご家族への支援体制を充実させるべく、日々活動を行っております。
私たちの取り組みについて
2022年の厚生労働省の人口動態統計によれば、脳卒中(脳血管疾患)は日本人の死因の第4位です(1位:がん、2位:心疾患、3位:老衰)。ある日突然ご自身やご家族が脳卒中になったとき、身体のこと、生活のこと、仕事のことなどたくさんの心配事が押し寄せてきます。また、幸運にも急性期を脱したとしても、後遺症に悩んだり、再発に怯えたりすることも少なくありません。そんなとき、どこに相談すればよいのか、どんな支援があるのか、途方に暮れる方もおられるのではないかと思います。わたしたち脳卒中療養支援センターでは、脳卒中になった患者さんやご家族を対象に、さまざまな取り組みをおこなっており、脳卒中に関する『よろず相談』 の場、集いの場でありたいと願っております。
各職種からのメッセージ
脳卒中療養支援センターでは、脳卒中療養に携わる様々な職種が協働しながら支援をおこなっています。センターに所属する各職種からのメッセージをご覧ください。
Coming soon.
もやもや病患者さんの支援について
当センターは、京大病院もやもや病支援センターとも連携しており、学習に課題のあるもやもや病の患児やご家族を対象とした講演会やピアサポート、また就学支援等を行っております。ご興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。