大阪赤十字病院
当院は明治42年創立で、883病床、37診療科を標榜しています。当科の創設は昭和38年で、脳神経外科としては長い歴史を持っています。病院は外科系への理解があり、より多くの手術ができるよう病院全体として取り組んでいます。
当科のスタッフ数は、現在4名です。全員が脳外科専門医、かつ脳卒中専門医です。2名が神経内視鏡技術認定医です。脳血管内専門医が当科に3名、脳神経内科に1名、脳血栓回収医が当科に1名で、両科の混成チームにて血管内治療に当たっています。
病床はSCU、救急病棟、ICU、HCU、一般病棟を使い分けています。SCU6床は脳神経内科と共同で運用し、当直およびホットラインも両科で分担しています。週1回のSCUカンファレンスでは、両科に加えて神経放射線科医が参加し、詳細な画像の検討が可能となっています。
当科の新規入院数は年間約500件、手術件数は年間約250件で、多い方とは言えませんが、手術の種類は豊富です。脳血管障害がメインですが、開頭手術、血管内治療、内視鏡手術、脳腫瘍および外傷の手術など脳神経外科手術一般を広く経験できます。各種専門医取得に必要な症例は、主治医、術者を調整するなどして応援しています。総合病院なので、複数の疾患を持った症例も、他診療科と協力して総合的に治療できます。
各人は習熟度に応じて術者を担当します。術者としての条件は、正確な解剖の知識や基本手技の習得などいろいろありますが、独断独善に走らないこと、患者さんに真摯に対応できることが必須です。
労務環境についてです。当直は、脳神経内科との分担、非常勤医の導入で負担を軽減しています。当直、宅直以外の時は休養が取れるような連携プレイを推奨しています。そのために、密な情報共有、共通認識、相互信頼が構築できるよう配慮しています。
チームとして治療に当たり、患者さんが良くなる喜びを共有しませんか。