静岡県立こども病院
当院は、小児のあらゆる専門科を備えた先進的小児医療・ERとPICUを擁する小児救急医療・こころの診療科による児童精神医療・周産期センターによる周産期医療により静岡県の小児医療の最後の砦として機能しています。また、東と西にそれぞれヘリポートがあり、2台のドクターヘリにより救急患者の搬送も行います。当科では、脳腫瘍については、がん認定施設で血液腫瘍科・病理診断科・放射線科と連携して治療をすすめており、内視鏡治療では、軟性鏡、硬性鏡とナビゲーションを駆使して他院で対応困難となった多房性水頭症等を積極的に治療しています。頭部外傷については、ERやPICUとともに多くの症例の治療を行っており、頭蓋縫合早期癒合に対してもクラニオフェイシャルセンターを設立して、形成外科とともにMCDO法という3次元的に頭蓋の形態を改善させる新しい治療法を行っています。二分脊椎についても二分脊椎センターを設立して多職種連携を図っています。朝夕に回診を行っており、全ての症例について全員で検討するようにしています。また、腫瘍カンファレンス・出生前カンファレンスなどの多職種連携についても学ぶことができます。中部のこども病院や大学との症例検討会や東海北陸小児脳神経セミナーで他病院との連携も図っており、浜松医科大学や順天堂静岡病院との連携も進めています。こども病院で、いち早くORBEYEを導入しており、ORBEYEを使用しての吻合練習も可能です。専門医に必要な小児・機能・脊髄を押さえるために、てんかんセンターでのケースカンファレンスへの参加や手術見学、静岡県立総合病院での脊髄手術見学も可能です。小児神経外科認定医・神経内視鏡認定医の他に、日本脳神経外傷研修施設で、日本脳神経外傷認定指導医もいますので、専門医を取る手助けが可能です。これからも、こども達の未来を守るために小児脳神経外科医としてスタッフ一同、心を込めて精一杯治療し日々の診療にあたっています。