京都桂病院
京都桂病院は、京都市西京区最大の、551床、診療科目30科を有する総合病院です。
脳神経外科は、以前に1~2人体制で開設されていたことはありますが、2016年にいったん閉鎖されていました。救急医療を充実させようとしていた病院からの要請もあり、2017年4月から、京都大学脳神経外科学教室のサポートにより医師3人体制でリニューアルされました。地道に脳卒中診療体制作りが行われ、2024年には一次脳卒中センターコア施設に認定されました。現在、3人の常勤医師、1人の非常勤医師と、夜間、休日は京都大学からの派遣医師で、脳卒中を中心とした救急医療に取り組んでいます。2023年1月にオープンし新救急病棟では、一階にERがありCT,MRI,DSA装置が配置され、同病棟3階にSCU6床を持つようになりました。ERから検査、治療、入院までの導線が改善され、非常にスムーズに救急診療が行えるようになっています。
ERとICUでは、救命救急科医師12名によるサポートがあり、重症患者の全身管理もチームで取り組む体制になりました。SCUでは、脳神経内科常勤医師3名非常勤医師1名、専属のコメディカルスタッフと共に、脳卒中症例をバランス良く診療しております。機器類もアップデートされ、最新の顕微鏡、4K内視鏡、光学式磁場式ナビゲーションを備えており、脳外科専用のアンギオ室には、全身麻酔器も設置され、全麻症例の緊急手術にも麻酔科の協力で対応しています。術中神経モニタリングも、検査技師の協力で対応可能となっています。
手術症例は、脳腫瘍、脳卒中、頭部外傷などバラエティに富んでおり、救急科のおかげで、年々症例は増えています。総合病院での強みである、他科との連携も良く、コメディカルも非常に協力的な病院と思います。 まだまだ若い施設ですが、“伸びしろ”しかないと、ポジティブに考えていただければ幸いです。同門である脊椎脊髄外科もよろしくお願い申し上げます。