京都大学医学部附属病院 脳神経外科

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松井恭澄 平成18年度卒業

素晴らしい指導の下で顕微鏡手術を修練しています

松井恭澄郎

・自己紹介

平成18年卒、初期研修を終えた後、平成20年4月より京大脳外科でお世話になっております。宮本教授のご就任に伴い、平成21年10月より彦根市立病院、平成22年1月より静岡県立こども病院、平成22年4月より国立病院機構姫路医療センターでローテート研修中です。

・脳外科を選択した理由

人間を人間たらしめる臓器であり、日常の一挙手一投足ができるのも、脳のおかげであると考えます。脳という臓器に直接手を加えられる唯一の科を選択しました。

・各専門領域の研修のメリット

脳外科の分野は、血管障害・腫瘍・脊髄・外傷・小児・機能…と多岐に渡っています。1つの施設で各分野を学ぶのには限界があります。京大脳外の各専門領域ローテート研修のメリットとしては、労なく各分野の一流施設での研修を受けることができる、という点が挙げられます。と、ここまではホームページに書いてありますが、実際ローテートした者の意見としては、「看板に偽りなし」でした。親切丁寧に指導をしてくださる先生、その領域での先駆者としてエビデンスを作り発信していく先生、それでいて手術の腕前は超一流、自分がここに居ていいのか、と思うほど貴重な体験をしました。実際の手技としましては、穿頭術やシャント術を始め、開頭術や硬膜切開、シルビウス裂を開けたり、STAの剥離等を経験しました。これらもただ手技として行うというのではなく、意義や注意点等を理解した上で行えるよう配慮されています。
3か月でローテートする事については、賛否両論ありますでしょうが、私の場合は初期研修が2年間各科をローテーションする世代でありましたので、あまり苦にはなりませんでした。さらに私の場合は短期間ローテートと長期間ローテートを組み合わせていただいており、両者のメリットを最大限に享受しております。

・京都大学の教育プログラムの利点

各領域のエキスパートが全国各地におられ、そこでの研修が労なく受けられる、というのが魅力です。正直、能力のある人なら、自分の腕一本で渡り歩くのでしょうが、私のような若輩者が自分の力で経験できる事には限りがあります。効率よく「いいとこ取り」ができるのがこのプログラムの魅力です。
そして各施設が協力的で、京大脳外科ローテート研修のシステム自体がしっかりと構築され整備されています。例えば、住む所で困った事はありませんし、院内での自分の居場所等も確保されています。
ローテート研修第1期生として、現在も研修を行っておりますが、まさにBest courseに乗せていただいた感じです。
上記の通り、非常に魅力的な研修のため、参加希望者が多い、と思われます。早めに手を挙げられる事をお勧めします。